独りでも二人でも幸せならいいよね

 白鳥なんて(なんてと書くと白鳥に失礼だと思うけど)、北海道にいた頃は珍しい鳥ではなかったが、関東に来て見る機会はなかった。先日、地元の新聞で、冬の使者到来という記事があり白鳥が県内の河川と沼それぞれにやってきたというので見に行って来ました。

 まずは、真岡市の五行川にやって来たオオハクチョウ。早朝に行ってみると、なんとそこにいるのは1羽のみ。真冬になると大群が来るらしいのだが、そいつは他の白鳥に命令されて下見に来ていたのかな。それとも孤独を愛しているのか。近寄っても逃げる様子もなくこちらを見返してくれた。

 そして、別の日に、大田原市の羽田沼に行った。新聞では2羽のコハクチョウが飛来したとあった。白鳥に種類があったなんて知らず、心躍らせながらその沼に向かい(こういう気持ちはBIRDER ならではないか)夕方くらいに到着。すると、たくさんのカモ達と共に、10羽位の白鳥が泳いでいた。灰色の幼鳥も混じっている。

 さてコハクチョウは何処に。もちろん、事前に見分け方を勉強していたので、近くの白鳥から顔つきを見ていたのだが、沼全体をよーく観察してみると2羽だけ別行動している白鳥がいるではないか。そして、彼らは大きく離れず、時にはとても近づいて同じ道を進んでいた。そして最後には2羽仲良くどこかに飛んでいってしまったのでした。

 小学生の頃、毎年のように親に連れられて網走市にある濤沸湖に白鳥を見にいった。食パンの耳を投げ与えると、時に背中に乗ってしまい、でも首を曲げて器用にそれを食べるのを見て喜んでいたのを懐かしく思い出す。娘に「白鳥見に行かない?」と聞くと意外にも「行きたい」って言ってくれたので、今度連れて行こうと思う。

独りですが何か問題でも?

常に仲良く寄り添う二人

そしてどこかに飛んでいてしまった。